部分痩せを狙う前に知っておくべきこと

部分痩せ。

 

魅力的な響きです。

 

電車の中や街を歩いていても、この単語を目にする機会はよくあると思います。

しかし、誰もが知っていて当たり前に使っているこの部分痩せという言葉ですが、言うほど簡単に出来るものなのでしょうか。

 

部分痩せってどういうこと?

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まず、安易な部分痩せ情報による誤解を防ぐために、部分痩せの本質の理解が必要です。

この言葉は使っている人によって意味合いが違うと思いますが、ここでは身体にとって本質的な意味で部分痩せを理解していきます。

 

 

初めに、「痩せる」という言葉の意味をいくつかの辞書で調べると、

身体の肉が落ちて細くなること

とあります。

 

じゃあ「肉」とはなんぞやと、これまた調べてみると、

動物の皮膚と骨との間にある皮下組織と筋肉のこと

とありました。

 

つまり、簡単に言えば脂肪と筋肉です。

これ以上言葉の意味を細かくしてゆくと、筋原繊維やアクチン、ミオシン等あまり聞き馴染みのない言葉が出てくるのでここまでにしておきましょう。

ちなみに、筋肉好きでアクチン、ミオシンという言葉を聞いたことがないという人は「フィラメント滑走説」と調べると面白いと思います。

 

余談ですが、ちょっとネットで調べれば大抵の答えが見つかる現代では、何を知っているかよりもいかに疑問を持つか、どう知るか、といった能力の方が大事です。

上記のフィラメント滑走説は、「筋肉ってなんで縮むの?」といった疑問の先にある1つの答えです。

フィットネスに限らず言葉やモノ、コト、ヒトに対して「あれ?これってなんでこうなの?」と疑問を持ち続けることで個人の成長のスピードは飛躍的に上がります。

また、疑問を持つだけでなく多くの間違った情報の中から正しい情報を精査してインプットすることも意識してみて下さい。

これはダイエットや身体づくりを成功させるためにも大事な考え方です。

 

 脱線が長くなりましたが、部分痩せとは

「身体の脂肪、または筋肉が部分的に落ちること」

と認識して良さそうです。

そんな当たり前のことを長々と伝える必要が…あるのです。

この認識を頭に入れておくことで、

中長期的な身体のサイズは主に筋肉と脂肪の2つで決まる

筋肉と脂肪の減少以外の要因でサイズが落ちることは正確には部分痩せとは言いにくい

という感覚が持てます。

筋肉と表現すると内臓も含まれますが、ここでは主に骨格筋等の随意筋のことを意味していると捉えて下さい。

 

部分痩せってどうしたら出来るの?

 

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結論から言ってしまうと、非常に難しいです。

専門家でない人が行うにはほぼ不可能と言っても良いでしょう。

 

そもそも、脂肪に関して燃焼のメカニズムをかなりざっくり説明すると、皮下脂肪や内臓脂肪が血液中に分解され、各器官に運ばれ燃焼されると言われています。

その分解された脂肪を運ぶ道すじ、つまり血管が周囲に多い内臓脂肪は比較的燃えやすいとされていますが、血管は全身を巡っているものであり、二の腕やウエスト等に限定して活発に脂肪分解を行わせることは非常に難しいでしょう。

部分的な脂肪燃焼に関しては諸説ありますが、

食事制限なしで

他の部位の脂肪量を変えずに

局所的に脂肪燃焼させてサイズダウン

これらを保証します、と自信を持って言える人は今のところいないのではないでしょうか。

 

そして、もう1つ各部位のサイズを決める要因となる筋肉についてはどうでしょう。

まず大前提として、ほとんどの人は定期的なスポーツ等をしていない限り筋肉量が少ない傾向にあるので、サイズを落とすためだとしても筋肉量の減少自体お勧めではありません。

他には、瞬発的な筋肉は体積が大きく、持久力の優れた筋肉は体積が小さいという話から、筋持久力を高めるトレーニングを取り入れて筋肉をひきしめていきましょう、というような話をよく聞くことがあります。

しかし、それも先程の前提を踏まえると、瞬発的な筋肉すら発達していない人が多いので、現状より細くする目的だと効果は薄いと言わざるをえません。

ただ、体のゆがみや不自然な使い方からくる局所的な筋肉のハリや肥大に関しては、機能的な身体とその使い方を手に入れることで解消されるでしょう。

 

また、ここで記載している部分痩せの定義には当てはまらない方法でのサイズダウンも行うことが出来ます。

最も効果を実感できるものとしては、むくみの改善があげられるでしょう。

短期的にサイズダウンを感じられるほどのむくみの改善は、少しネットで調べた程度の人がチャレンジすると、脱水、高カリウム血症、低ナトリウム血症(別名水中毒)等の様々なリスクが起こり得る可能性が少なからずあるので、あまりお勧めではありません。

もしどうしても1週間後までにサイズダウンを、という人が居たら、むくみ改善や体水分量コントロールに関して経験豊富で博識な指導者の指導を受けることをお勧めします。

経験だけあるトレーニー、または知識だけある医者、トレーナー、エステティシャンではなく、経験も知識もある医療や健康の従事者だとハズレはないでしょう。

 

 

あれ、部分痩せ難しくない?

 

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まさにその通りです。

ここまでくると、普通に全身ダイエットするよりも難易度が高いことがわかると思います。

脂肪が全身から燃焼されていくという基本的なルールに逆らおうとしているので当たり前の話なのですが。

どうも世間には部分痩せは全身のダイエットよりも範囲が狭い分、簡単に、手軽に、楽に行えるという認識があるような気がしてなりません。

 

つまり何が伝えたいかというと、安易な部分痩せの情報に惑わされず、本質的に身体と向き合ってもらいたいということです。

世間のニーズがより「簡単」で大きな「結果」を求めているので、どうしてもそこに訴えかける広告やサービスが多くなってしまいます。

そう行った甘い誘惑に飛びつかず、本質的なサービスや身体づくりの方法を見極め、しっかり身体と向き合った先には理想とする身体が必ず待ってくれています。